総合的学習と沖縄戦        総合的学習について
 
T「県立K高校総合的な学習フィールドワーク」の場合
                                                (私のガイドメモから)

1 ねらい(「K高校実施要項」から)
(1)平和を統一テーマとして自ら課題を選択し、学び、考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる。
(2)平和について、問題解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の在り方、生き方を考えることができるようにする。
(3)南部の戦跡を訪ね、戦争の悲惨さ、人命の尊さを再認識し、平和な世界を創造する力を育てる。

2 日時
    2001年7月16日(火)午前9時〜午後4時20分

3 Bコース(3組の場合)
┌ 学校発(9:00)
├ ☆「糸数壕」(10:00〜11:00)
├ ☆「韓国人慰霊の塔」・「平和の礎」・(ギーザーバンタ)(11:25〜12:00)
├ 昼食(弁当)(12:00〜12:50)
├ ☆「ひめゆり平和祈念資料館」(1:00〜1:50)
├ ☆「魂魄」の塔(2:00〜2:10)
├ ☆「ひめゆり学徒散華の跡」(荒崎海岸)(2:20〜3:10)
└ 学校着(4:25)
 
4 コース経過(往路…国道329号・331号、復路…高速道)
[往路]沖縄市→北中城村→中城村→西原町→与那原町→(大里村)→佐敷町→玉城村→具志頭村→糸満市
[復路]糸満市→東風平町→南風原町→那覇市→浦添市→宜野湾市→北谷町→沖縄市

5 学習の視点
(1)原点…過去を知ることによって現在を知り、現在を考えることによって未来を決定する。
(沖縄戦で祖父母が生き残ったから君たちが生まれたことの意味を深く考えること。そして、生きるということの意味は何かを考えて学ぶこと)→そのための沖縄戦の学習(人間の究極がそこにあるから、平和でなければ何も始まらない事。戦争はすべてを破壊してしまうものという認識をもつことの大切さ。衣食住、文化の基盤が平和である、etc)
(2)なぜ戦跡地を学ぶのか。(戦場への導入)
 @「ギーザーバンタ」
 A「ひめゆり学徒散華の跡」
(3)なぜガマに入るのか。(戦場の追体験)
 B「糸数壕(アブチラガマ)」
(4)なぜ平和祈念資料館に入るのか。(過去と現在の接点)
 C「ひめゆり平和祈念資料館」
(5)なぜ慰霊塔を学ぶのか。(戦争の認識と平和への課題)
 D「韓国人の慰霊塔」
 E「平和の礎」
 F「魂魄」

6ガイド事項
(1)中継ガイド
    @「学校〜糸数」…「報告会」、通過市町村のミニガイド、全般的ガイド
  ア、生徒の事前学習報告に対する補説(学校の方針に沿って)
  イ、通過市町村…沖縄、北中城、中城、西原、与那原、大里、佐敷、知念、玉城、具 志頭、糸満、東風平、南風原、那覇、浦添、宜野湾
  ウ、7月16日という日はどんな状況だったか→沖縄戦全般(南部経過地図、掃討作戦 、沖縄戦の終了、徴用、その他)(パネル)
     エ、なぜガマに入るのか…役割、日本軍、米軍、住民
 A「糸数〜摩文仁」
     ア、男女学徒隊について…(資料)
  イ、「アブチラガマから摩文仁へ」(資料)
  ウ、なぜ慰霊塔を学ぶか…沖縄戦がわかるか、戦争への反省があるのか、平和への努力が表れているか
  エ、沖縄戦の特徴(パネル)
      ・住民を巻き込んだ国内唯一の地上戦
      ・沖縄差別の戦争
      ・違法、無法の戦争
      ・終戦のない戦争
      ・国体護持の戦争
 B「摩文仁〜資料館」
  ア、資料館で何を学ぶのか
  イ、見学の要領…過去と現在の接点「顔写真と心の対話を」
 C「資料館〜魂魄」
  ア、沖縄戦における住民の惨禍…戦争協力、戦争被害、
 D「魂魄〜荒崎海岸」
  ア、沖縄戦における「集団自決」と「住民虐殺」について
 E「荒崎海岸〜学校」…「まとめの会」(全員コメント)生徒運営
  ア、若干の補説と今後の視点
      イ、戦争の被害と加害、アジアとの関係、歴史を学ぶということ
(2)ポイント学習(別紙資料)
 @「糸数壕(アブチラガマ)」(資料)
 A「韓国人の慰霊塔」(資料)
 B「平和の礎」(資料)
 C「ギーザーバンタ」(資料)
 D「ひめゆり平和祈念資料館」…学校作成資料、各自の自主活動
 E「魂魄」の塔 (資料H)
 F「ひめゆり学徒散華の跡」(資料)
(3)「ねらい」を達成するための補助

7 ガイド方針
(1)生徒の興味関心に依拠しながら認識を高める。
 @易から難へ
   A感性から知識へ、知識から認識へ
   B興味・関心から課題意識へ
   C現在との接点を作る…同年代、同地域だけでなく、戦争への道は常に歴史の中にあること
(2)総合的学習の一貫としての役割を果たす。
 課題発見、主体的学習態度、
(3)沖縄戦の悲惨さだけではなく、沖縄戦の実相を伝える。
 住民巻き込み、軍隊の本質、捨て石作戦、天皇と沖縄戦、被害と加害意識
(4)沖縄戦から何を教訓として学びとるのか。
 知ること、感じること、認識すること、そして、行動すること。残された者の義務、法制と沖縄戦、戦争の実態
(5)生徒が「学習の成果と課題」を明確にできるようにする。

8 ガイドの技法
(1)バスの中
 @補説ガイド・中継ガイド・全般的ガイド…パネル等の使用
 A生徒に発言させる工夫
(2)下車(学習ポイント)
 @メーンガイド…ガイドの位置、それに相応するガイドの内容と順序、
 A表現(伝達)方法の工夫…資料の事前配布、パネルの作成

9 準備すべき資料
(1)プリント資料
(2)パネル
(3)写真


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