米軍基地巡り                 △△中学校

1 研修目的
沖縄にある軍事基地について知り、平和について考える。          
2 期日
1998年9月12日(土)         

3 研修内容

(1)米軍基地の存在

@ 米軍基地の目的〜なぜ沖縄にあるのか。

○米軍のアジア戦略基地
○中東アフリカへの出撃基地
○日本の諸運動への圧力基地                        

A 米軍基地の実態                             

○米軍基地はどれぐらいあるのか。
・基地数(48)・面積(25,350f)・占拠率(11,27%)    
○基地機能の強化

(2)米軍基地の歴史                              

@ 米軍基地の歴史〜どのようにして作られたのか。
・戦勝国占領地による 
・土地強奪による 
・安保条約地位協定による

A 米軍基地と日米安保条約・地位協定との関係

(3)県民の反基地の闘いの歴史

@ 沖縄戦から土地闘争へ

A 復帰闘争と反基地・反安保の闘い

B 現在の闘いと展望

○ 沖縄県の「地位協定見直し」について
○ 沖縄県のアクションプログラム                     
○ 沖縄県の「国際都市形成構想素案」について
○ 関連の裁判闘争について(土地収容、爆音訴訟等)             
○ 県民集会・県民投票について                      

4 該当基地                                  

(1) 米軍基地(県のアクションプログラムから)                 
@ 第一期(2001年までの返還)

○那覇軍港  
○普天間飛行場  
○キャンプ桑江(一部)          

A 第二期(2010年までの返還)

○牧港補給基地  
○キャンプ瑞慶覧  
○キャンプ桑江(一部)
○楚辺通信所   
○トリイ通信所

B 第三期(2015年までの返還)

○嘉手納飛行場  
○嘉手納弾薬庫地区

(2) 返還基地跡利用の事例                           

○ハンビー飛行場跡                            
                                        
5 日程(行程)                               
  ┌─13:30 学校発                 ││沖縄南IC入る          
  │県道7号                       │├───┐             
  ├────┐                       ││沖縄市│            
  │南風原町│                       │├───┘             
  ├────┘                     ││→キャンプ瑞慶覧        
  │那覇IC入る                      ││                 
  │                               ││                 
  │→那覇軍港(返還合意)               │├────┐            
  │                               ││宜野湾市│            
  │                                   ├────┘            
  │→牧港補給基地                    │├───┐             
  ├────┐                       ││浦添市│            
  │宜野湾市│                     │├───┘             
  ├────┘                     ││西原IC             
  ├───┐                       ││→普天間基地          
  │北谷町│                       ││→嘉数高台(下車見学)     
  ├───┘                       │├────┐            
  │→キャンプ桑江                     ││西原町  │            
  │→ハンビー飛行場跡                 │├────┘            
  ├───┐                       │├────┐            
  │沖縄市│                     ││東風平町│            
  ├───┘                       │├────┘              
  │沖縄南IC出る                     ││                 
  ├───┐                       │└──17:00 学校着        
  │読谷村│                       │   反省会 (懇談)         
  ├───┘                                       
  │→トリイ通信所                                      
  │→楚辺通信所(象のオリ下車見学)                   
  │58号線                                          
  ├────┐                                
  │嘉手納町│(屋良)                           
  ├────┘                                
  │県道                                     
  │→嘉手納飛行場(下車見学)                     
  │                                             
  │→嘉手納弾薬庫地区                           
  │  (知花弾薬庫を含む)                        
  ↓                                          

6 概 説                                         

(1) トリイ通信施設 

○ 西太平洋地域における米軍の重要な、スパイ通信、情報基地。
○ 日本にある米軍基地及び韓国、米本国をマイクロウエーブ、通信衛星等によって結んでいる。
○ 「悪魔の部隊」と呼ばれる特殊部隊「グリーンベレー」が配備されている。 

(2) 楚辺通信所 

○「象のオリ」と呼ばれる。直径200M、高さ28Mの巨大アンテナ群を備えた通信施設。360度航空機、船舶その他からの軍事通信・暗号等をすべて傍受する。  
○ 米海軍施設。                               
○ 1950年代後半に建設され、2000年めどに返還合意され、返還先は、 キャンプ・ハンセン。                               
○ 今年(98年)この部隊は解散し、返還移設まで民間委託
○ 地主は452人。(370人が返還反対を国に要請)
○ 読谷村・民の闘い→ソフトボール場照明施設・役場建設           
  ○ 地下に「シムクガマ」があり、沖縄戦では住民が避難していた。      

(3)嘉手納飛行場 

○ 3,600Mの滑走路を2本持った極東最大の米空軍基地。
○ F16戦闘機を主力して、P3C対潜哨戒機、垂直離着陸攻撃機AV8Vハリアーなどが配備。
○ B52戦略爆撃機に代わり、B1B爆撃機が飛来し修理した。        
○ 核攻撃を指揮する通信施設(ジャイアントトーク・ステーション)がある。
○ 米軍第5空軍の直轄する。
○ 国際的な軍事訓練基地、米軍空軍機の修理維持基地でもある。      
○ 沖縄市、嘉手納町・北谷町にまたがり、嘉手納町では町面積の83%をしめる。
○ 約2千万u。
○ 戦前の旧日本軍の中飛行場跡に、土地を強奪し建設した。
○ 地主6,198人。                            
○ 「嘉手納爆音訴訟」の闘い〜1982年〜1998年上告断念(被害者救援拡大)
・低出生体重児 ・幼児への悪影響 ・騒音難聴等
・70ホーンを越す爆音707回(94年)                  
・屋良小〜77回(92年)、86回(93年)、105回(94年)      

(4)普天間飛行場  

○ 長さ2,800M、幅46Mの滑走路をもつ海兵隊の基地(本国以外唯一)。
○ 海兵隊のヘリコプター部隊の拠点基地。
○ C130空中空輸機やP3C対潜哨戒機等も使用している。
○ 面積約480万uが宜野湾市のドーナツ化現象を起こしている。市面積の25%を占める。
○   周辺には沖縄国際大学を始め、高等学校、小中学校がある。

◎ 海兵隊とは

・正式名称〜第3海兵水陸両用部隊。第1、第2は米本国にあり、海外にあるのは唯一この部隊だけである。
・空と海からの「なぐりこみ部隊」とも呼ばれ、戦闘即応部隊である。
・「湾岸戦争」でも沖縄から出撃している。
○ 核兵器に関する部隊も普天間に配備されている。
○ NBC(核・生物・化学)戦に対処するポジションもある。
○ 以上のことから、核兵器、毒ガス兵器の有無が問題になっている。
○ 地主2,468人。                            
○ 返還合意されたが、日本政府の県内移設をごり押しが移設を遅らせている。  
○ キャンプシュワーブ沖への移設は住民投票(名護市)により否決された。

 (5)基地被害 

@ 事故・犯罪

○刑法犯検挙件数〜1973年〜1994年合計 6098件(沖縄3668件)
・青森31件、東京29件、神奈川170件、静岡1件、広島2件、山口111件、長崎86件、沖縄302件
○「泣き寝入り」の実態〜地位協定によるもの、米軍の体質によるもの。
○性犯罪は沖縄に多い〜海兵隊員の年齢構成と特権意識。
○米軍機の墜落事故〜復帰後36件(1959年石川宮森小墜落事故は最大)  
○交通事故〜年間約1,000件

A 爆音公害

○80デシベル以上が1日平均40、5回、100デシベル以上が4、4回。(1995年)(地下鉄内の電車通過時のガード下)                   
○砂辺区の人口〜249戸(1966) →199戸(1996)
○健康への不安、心の不安
○幼児への影響                              

B 実弾演習

○県道104号線封鎖の実弾演習
・最近5か年〜154日で20,588発。                 
・1998年度、本土4基地へ移転。
○その他の実弾演習
○山林火災

C パラシュート降下訓練

○読谷村での降下訓練は、1979年から1995年まで182回。
○事故も多く、トラー等落下による少女圧死事故が2件起こっている。

D 赤土汚染                                 

○実弾演習により1972年から1995年まで117件の原野火災。
○山林の表土剥離のために、赤土流出の原因にもなっている。

E 放射能汚染(原子力潜水艦の寄港1972年から1995年まで107回) 

F 土壌汚染及び水質汚濁
○基地内から流れ出る汚染物質〜し尿処理水、油脂類、PCB汚染物質等

(6)軍事優先  

@ Wエリア〜空域(97,800u−県面積の43倍)海域(58,300u)  
・沖大東島・鳥島・赤尾嶼・沖縄北部・沖縄南部・出砂等々          

A 嘉手納ラプコン(半径90q、高度6,000M の円筒形の中)         
・嘉手納基地管制下。米軍第一優先→自衛隊第二優先→民間機       
・嘉手納・普天間飛行場優先の高度300m飛行。             

B アルトラブ〜年間1,000件(本土数十件程度)              

(7)おもいやり予算 

@ 駐留軍経費〜日本はドイツの19倍
○ 外国軍一人当たり1,378万円(ドイツ約20万円)
○ 総経費〜6,257億円(ドイツ331億円)1995年            
○ 前年比〜4,4%増(ドイツ62,2%減)

A 思いやり予算(沖縄関係1979年〜1994年) の例
○嘉手納基地〜隊舎1棟、家族住宅673戸、空中空輸機用のサイレンサー2基、F15用シェルター15基、格納庫(整備用)、格納庫2棟、貯油施設、管理棟、郵便局、育児所、工場、教育施設、販売所、消防署
○牧港補給基地〜隊舎7棟、家族住宅981戸、食堂、車両整備工場、塗装工場、倉庫、管理棟、販売所、育児所、ガソリンスタンド、ソフトボール場、テニスコート、プール、体育館、小学校体育館
○光熱費、ガス、上下水道、暖房用の燃料、日本人従業員の給料やユニホーム等々。
○家族住宅〜120u(日本の公団住宅の平均は40〜50u)
○車両・高速料金の減免等


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